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【枕草子・原文】第281段 方違えなどして

方違かたたがなどして夜深よふかかへる。さむこといとわりなく、おとがひなどもみな、落ちべきを、からうじてきて、火桶ひをけたるに、の、おほきにて、つゆくろみたるところめでたきを、こまかなるはひなかより、こしでたるこそいみじううれけれ
ものなどひて、らむらずたるに、ことひとて、すみれて、おこすこそ、いとにくけれ。れど、めぐりにきて、なかに、たるは、し。みなを、ほかざまりて、すみかさきたるいただきに、どもきたるが、いとむつかし。

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