【枕草子・原文】第76段 冬の、いみじく寒きに ou 2年前 【第76段】冬ふゆの、いみじく寒さむきに、思おもふ人ひとと、埋うももれ臥ふして、聞きくに、鐘かねの音おとの、唯ただ、物ものの底そこなる様ように聞きここゆるも、をかし。鳥とりの声こゑも、始はじめは、羽はねの中なかに、口くちを籠こめながら鳴なけは、いみじう物もの深ふかく、遠とほきが、次々つぎつぎに成なるままに、近ちかく聞きここゆるも、をかし。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!