【枕草子・原文】第三二段 檳榔毛は ou 2年前 【第三二段】檳榔毛びらうげは、長閑のどやかに遣やりたる。急いそぎたるは、軽々かろがろしく見みゆ。網代あじろは、走はしらせたる。人ひとの門かどより渡わたりたるを、ふと、見みる程ほども無なく過すぎて、供ともの人ひとばかり、走はしるを、「誰たれならむ」と思おもふこそ、をかしけれ。緩々ゆるゆると、久ひさしく行ゆけば、いと悪わろし。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!