寺は、で始まる段の一つ目に挙げられている「つぼさか」
壺阪寺 ※壺阪寺パンフレットより
奈良県高市郡高取町壺阪3番地
℡0744-52-2016
枕草子FANとしては、一つ目に挙げられている「お寺」ですから行ってみたい。ということで行ってまいりました。
山道を車で登った奈良盆地を一望できる山中。お堂の縁側からの景色です。
枕草子の書かれた時代のものは、お堂の中、瓦など出土品の展示にありました。
御本尊様は「十一面千手観世音菩薩」殊に目病に霊験あらたかな観音様。明治時代に巷で大きな共感を呼んだという、失明回復祈願にまつわる沢一とお里の夫婦愛を描いた浄瑠璃「壺阪霊験記」を知ることに。300年以上昔のお話とのことですが、枕草子の書かれた時代からはずっと後のもの。1000年前の枕草子、300年前の浄瑠璃と、大きな時の流れを感じながら。
枕草子FANのお参りを温かく迎えて下さっている様な一枚をいただきました。
小さな壺。
春曙抄には「つぼさかー和泉の法華寺也。又は壺阪寺といへり。本尊は千手観音也。道基上人建立と捨芥に有り。」と書かれています。
写真上が春曙抄(江戸時代に多く出回った春曙抄の海賊版と思われるもの)。写真下は春曙抄の本文と解説部分を字母にした岩波文庫さんの枕草子/春曙抄です(昭和初期に出版されたもの)。