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【枕草子・原文】第320段 女房の参り罷出でする

女房にようぼうの、まゐ罷出まかンるには、くるまをりるに、こころよそたるかほに、ひて、たるに、うしかひわらはの、れいうしよりもしもざまに、ひて、いたはしも、「あな、うたて」とおぼかしをとこどもなどの、ものむつかしなるしきにて、「で、さきに、ひて、かへなむ」とふは、なほしゆうこころはかて、とみことなりと、またともおぼなりとほの、そんくるまのみなかあかつきひとるに、いささか、ことかりけむをしならはせたりしかみちに、たりけるをんなぐるまの、ふかところに、としれて、うしかひはらければ、て、さへ、ければ、して、こころのままに、いましたるに、たり

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