寺は、で始まる段に挙げられている「粉河」
粉河寺
和歌山験紀の川市粉河2787
下の写真は春曙抄(江戸時代に多く出回った春曙抄の海賊版と思われるもの)と、春曙抄の本文と解説部分を字母にした岩波文庫さんの枕草子/春曙抄です(昭和初期に出版されたもの)。
左ページの中辺りに粉河についての解説があります。
「粉川ー紀州那賀ノ郡風市村、粉河寺は宝亀元年に建つ。獵師大伴孔子古、此山に瑞光を見て、佛を安置せまくおもふに、ふしぎの童来て一七日のほどに、金色の千手観音をあらはせり。其後河内の渋河郡の佐大夫といふ者、一子の病を此観音に祈りて平癒せしかば、伊都郡渋田村の富家のやもめ、此事をききたふとみて、此寺をたつるよし、元享釈書に委し。」と書かれています。