寺は、で始まる段に挙げられている「滋賀」
滋賀ー崇福寺
崇福寺跡:大津市滋賀里町甲
下の写真は春曙抄(江戸時代に多く出回った春曙抄の海賊版と思われるもの)と、春曙抄の本文と解説部分を字母にした岩波文庫さんの枕草子/春曙抄です(昭和初期に出版されたもの)。
左ページの左端から次のページにかけて滋賀についての解説があります。
「滋賀ー崇福寺と號す。近江ノ滋賀郡にあり。ながらの寺とも此滋賀寺を詠ずるよし、八重御抄にあり。天智天皇の御時、此地に瑞光ありて、かたはらに瀧有り。ふしぎの優姿塞すみて、此地は古仙のかくれふす所の由、帝に申しければ、帝聞し召して、かねて霊地を得て寺をたてんの御心ざしある故、此寺を立て給ふ事、元享釈書にあり。今は三井寺の末寺のよし捨芥にみゆ。」と書かれています。