原文で読むための枕草子

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【枕草子・原文】第99段 上の御局の

上うへの御局みつぼねの御簾みすの前まへにて、殿上人でんじやうびと、日ひ一日ひとひ、琴こと、笛ふえ吹ふき、遊あそび暮くらして、罷まかン出で別わかるる程ほど、未まだ、格子かうしを参まゐらぬに、大殿油おほとなぶらを差さし出いでたれば、戸との開あき
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【枕草子・原文】第128段 恥づかしき物

恥はづかしき物もの、男をとこの心こころの中なか。寝い聡ざとき、夜居よゐの僧そう。密みそか盗ぬす人ひとの、然さるべき隅くまに隠かくれ居ゐて、如い何かに見みるらむを、誰たれかは知しらむ。懐ふところに、物もの、引ひき入いるる人ひとも、有あるらむか
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【枕草子・原文】第216段 三条の宮に御座します

三条さんでうの宮みやに御お座はします頃ころ、五いつ日かの菖蒲さうぶの輿こしなど、持もちて参まゐり、薬玉くすだま、参まゐらせなど、若わかき人ひと々びと、御匣殿みくしげなど、薬くす玉だまして、姫ひめ宮みや・若わか宮みや、付つきさせ奉たてまつり、
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【枕草子・原文】第222段「珍し」と言ふべき事

【第222段】 「珍めづらし」と言いふべき事ことには有あらねど、文ふみこそ、猶なほ、めでたき物ものなれ。遥はるかなる世せ界かいに有ある人ひとの、いみじく覚束無おぼつかなく、「如何いかならむ」と思おもふに、文ふみを見みれば、唯ただ今いま、差さ
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【枕草子・原文】第293段 又、業平が母の宮の、「いよいよ見まく」

【第293段】 又また、業平なりひらが母ははの宮みやの、「いよいよ見みまく」と宣のたまへる、いみじう哀あはれに、をかし。引ひき開あけて、見みたりけむこそ、思おもい遣やらるれ。
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【枕草子・原文】音と光を楽しむ<第187段 心憎き物>

第187段「心憎き物」の原文。清少納言が「心憎きもの=心惹かれるもの」としてあげるものにある「音と光」の表現を楽しむ。

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