原文で読むための枕草子

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【枕草子・原文】第325段 物暗う成りて(最終段)

第325段(最終段) 物暗ものくらう成りて、文字もじも、書かれず成りたり。筆ふでも、使い果てて、此これを、書き果てばや。 此この草子さうしは、目に見え、心に思ふ事おもを、「人ひとやは見みむずる」と思おもひて、徒然つれづれなる里居さとゐの程ほ
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【枕草子・原文】第229段 星は

【第229段】星ほしは、昴すばる。彦星ひこぼし。明星みやうじやう、夕ゆふづつ。よばひ星ぼしをだに、無なからましかば、増まして。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第228段 月は

【第228段】月つきは、有明ありあけ。東ひがしの山やまの端はに、細ほそうて、出いづる程ほど、哀あはれなり。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第227段 日は入日

【第227段】日ひは、入日いりひり、入いり果はてぬる山際やまぎはに、光ひかりの、猶なほ、留とまりて、赤あかう見みゆるに、薄うす黄きばみたる雲くもの、棚引たなびきたる、いと哀あはれなり。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第41段 菩提と言ふ寺に

【第41段】菩提ぼだいと言いふ寺てらに、結縁八講けちえんはかうせしが、聴ききに詣まうでたるに、人ひとの許もとより、「疾とく、帰かへり給たまへ。いと、寂々さうざうし」と言いひたれば、蓮はちすの花はな弁びらに、 求もとめても斯かかる蓮はちすの露
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【枕草子・原文】第三四段 馬は紫の斑付きたる

【第三四段】馬むまは、紫むらさきの斑付まだらづきたる。葦毛あしげ。いみぢく黒くろきが、足あし・肩かたの辺わたりなどに、白しろき所ところ。薄うす紅こう梅ばいの毛けにて、髪かみ・尾をなども、いと白しろき。実げに、「木ゆ綿ふ髪かみ」とも言いひつべ

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