原文で読むための枕草子

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【枕草子・原文】第179段 雪の、いと高く

雪ゆきの、いと高たかくは有あらで、薄うすらかに降ふりたるなどは、いと、こそ、をかしけれ。又また、雪ゆきの、いと高たかく、降ふり積つみたる夕ゆふ暮ぐれれより、端はし近ちかう、同おなじ心こころなる人ひと、二ふた人り、三みた人りばかり、火ひ桶をけ
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【枕草子・原文】第79段 内裏の局は、細殿

内裏うちの局つぼねは、細殿ほそどの、いみじう、をかし。上かみの小こ蔀じとみ、上あげたれば、風かぜ、いみじう吹ふき入いりて、夏なつも、いと涼すずし。冬ふゆは、雪ゆき、霰あられなどの、風かぜに類たぐひて、入いりたるも、いと、をかし。狭せばくて、
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【枕草子・原文】第93段 めでたき物

めでたき物もの、唐錦からにしき。飾かざり太刀だち。作つくり仏ぼとけの木目もく。色いろ合あい良よく、花はな房ぶさ長ながく、咲さきたる藤ふぢの、松まつに掛かかりたる。六ろく位ゐの蔵人くらうどこそ、猶なほ、めでたけれ。いみじき公きん達だちなれども
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【枕草子・原文】第318段 物語をもせよ

物語ものがたりをもせよ。昔物語むかしものがたりをもせよ。賢さかしらに、答いらへ打うちして、異こと人ひとと、物もの言いひ紛まぎらはす人ひと、いと憎にくし。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第115段 森は、

森もりは、大荒木おほあらきの森もり。しのびの森もり。子恋こごひの森もり。木こ枯がらしの森もり。信しの太だの森もり。生いく田たの森もり。うつきの森もり。菊きく田だの森もり。岩いは瀬せの森もり。立たち聞ぎきの森もり。石いは田だの森もり。かうだて
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【枕草子・原文】第114段 関は、

関せきは、逢坂あふさかの関せき。須磨すまの関せき。鈴鹿すずかの関せき。くきだの関せき。白しら河かはの関せき。衣ころもの関せき。ただこえの関せきは、はばかりの関せきと、譬たとしへ無なくこそ覚おぼゆれ。横よこ走ばしりりの関せき。清きよ見みが関せ

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