原文で読むための枕草子

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【枕草子・原文】第282段 雪、いと高く降りたるを

雪ゆき、いと高たかく、降ふりたるを、例れいならず、御み格かう子し、参まゐらせて、炭す櫃びつに、火ひ、熾おこして、物もの語がたりなどして、集あつまり、候さぶらふに(中宮定子)「少せう納な言ごんよ、香かう炉ろ峰ほうの雪ゆきは、如い何かならむ」と
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【枕草子・原文】第320段 女房の参り罷出でする

女房にようぼうの、参まゐり、罷出まかンでするには、車くるまを借かる折をりも有あるに、心こころ粧よそひしたる顔かほに、打うち言いひて、貸かしたるに、牛うし飼かひ童わらはの、例れいの牛うしよりも下しも様ざまに、打うち言いひて、甚いたう、走はしり
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【枕草子・原文】第119段 絵に描きて劣る物

絵ゑに描かきて、劣おとる物もの。撫子なでしこ。桜さくら。山吹やまぶき。物語ものがたりに、めでたしと言いひたる男をとこ、女をんなの容貌かたち。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第120段 描き増さりする物

描かき増まさりする物もの。松まつの木き。秋あきの野の。山里やまざと。山路やまぢ。鶴つる。鹿しか。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第110段 殿上より梅の花の

殿上でんじやうより、梅むめの花はなの、皆みな、散ちりたるを、「此これは、如い何かに」と言いひたるに、唯ただ、(清少納言)「早はやく、落おちにけり」と答いらへたれば、其その詩を誦じゆじて、黒くろ戸どに、殿てん上じやう人びと、いと多おほく居ゐた
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【枕草子・原文】第267段 下襲は、

下襲したがさねは、冬ふゆは躑躅つつじ。掻練襲かいねりかさね。蘇枋襲すはうがさね。夏なつは、二ふた藍あゐ。白しら襲がさね。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!

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