枕草子/現代語訳/ChatGPTに依頼

■プロンプト
以下の古文書を現代語訳して下さい。まず文章に混じったルビ部を消去し、その文を表示、その後に現代語訳をお願いします。
<ここに原文を添付しました>

この様な依頼をした結果、あっさりまずまず納得の現代語訳を提示してくれました。

依頼したコピー文

ルビの付いた元文

御佛名おぶつみやう翌朝あした地獄繪ぢごくゑ御屏風みびやうぶわたして、中宮みやに、らんさせたてまつたまふ。いみじう忌々ゆゆことかぎし。(中宮定子)「これかし」とおほらる、(清少納言)「さらに、はべ」とて、忌々ゆゆさに、うへに、かく
あめいたりて、徒然つれづれなりとて、殿でんじやうびとうえつぼねして、御遊おほんあそび、り。みちかたせうごんいとめでたし済政なりまさきみさうこと行成ゆきなりふえ経房つねふさ中将ちゆうじやうさうふえなど、いとおもしろう、ひとわたり、あそびて、たるほどに、だいごん殿どのの、(藤原伊周)「こゑめて、ものがたりすることおそし」とことを、たまひしに、かくたりも、でて、(中宮たち)「つみは、おそろしけれど、なほものめでたきは、まじ」とて、わら。御こゑなどの、すぐたるにはど、をりの、ことさらに、つくたるさまなりなり。

ChatGPTに添付したルビの混じった文

上記の記事をChatGPTに貼り付けるとこうなります。

御佛名おぶつみやうの翌朝あした、地獄繪ぢごくゑの御屏風みびやうぶ、取とり渡わたして、中宮みやに、御ご覧らんぜさせ奉たてまつり給たまふ。いみじう、忌々ゆゆしき事こと、限かぎり無なし。(中宮定子)「此これ、見みよかし」と仰おほせらるれど、(清少納言)「更さらに、見み侍はべらじ」とて、忌々ゆゆしさに、上うへ屋やに、隠かくれ臥ふしぬ。 雨あめ、甚いたく降ふりて、徒然つれづれなりとて、殿でん上じやう人びと、上うえの御み局つぼねに召めして、御遊おほんあそび、有あり。道みち方かたの少せう納な言ごん、琵び琶は、いと、めでたし。済政なりまさの君きみ、箏さうの琴こと、行成ゆきなり、笛ふえ、経房つねふさの中将ちゆうじやう、笙さうの笛ふえなど、いと面おも白しろう、一ひと渡わたり、遊あそびて、琵び琶は、弾ひき止やみたる程ほどに、大だい納な言ごん殿どのの、(藤原伊周)「琵び琶はの聲こゑは停やめて、語ものがたりする事こと、遅おそし」と言いふ詩ことを、誦ずんじ給たまひしに、隠かくれ臥ふしたりしも、起おき出いでて、(中宮たち)「罪つみは、恐おそろしけれど、猶なほ、物もののめでたきは、え止やむまじ」とて、笑わらはる。御聲こゑなどの、優すぐれたるには有あらねど、折をりの、殊こと更さらに、作つくり出いでたる様さまなりしなり。

このままですと、意味不明ですのでルビ消去の依頼を加えて、訳文依頼をしました。

ChatGPTに依頼した結果

以下の様にスッキリまとめて表示してくれました。

ルビ部分を消去した文章は以下のようになります:

御佛名の翌朝、地獄繪の御屏風を取り渡して、中宮に、御覧ぜさせ奉り給ふ。いみじう、忌々しき事、限り無し。(中宮定子)「これ、見よかし」と仰せらるれど、(清少納言)「更に、見侍らじ」とて、忌々しさに、上屋に、隠れ臥ふしぬ。 雨、甚く降りて、徒然なりとて、殿上人、上の御局に召して、御遊び、有り。道方の少納言、琵琶、いと、めでたし。済政の君、箏の琴、行成、笛、経房の中将、笙の笛など、いと面白う、一渡り、遊びて、琵琶、弾き止みたる程に、大納言の、(藤原伊周)「琵琶の聲は停めて、語りする事、遅し」と言ふ詩を、誦んじ給ひしに、隠れ臥ふしたりしも、起き出でて、(中宮たち)「罪は、恐ろしけれど、猶、物のめでたきは、え止むまじ」とて、笑はる。御聲などの、優れたるには有らねど、折の、殊更に、作り出たる様なりしなり。

現代語訳は以下のようになります:

お経の翌朝、地獄の絵の屏風を取り出して、中宮(皇后)に見せた。非常に恐ろしいもので、限りなく広がっていた。中宮定子は「これを見ていいの?」と問うと、清少納言は「それ以上見る必要はない」と言って、恐怖感から、上の部屋に隠れて横になった。 雨がひどく降り、何もすることがないので、殿上の人々が高官の女性たちを呼び出して、遊んでいた。道方の少納言が琵琶を非常に素晴らしく弾き、済政の君が箏を、行成が笛を、経房の中将が笙を吹くなど、非常に楽しく、一通り遊んでから、琵琶が終わると、大納言の藤原伊周が「琵琶の音が止まって、話すのが遅い」という詩を詠んだ。恐怖で隠れていた清少納言も、起き上がり、皇后たちは「罪は恐ろしいけれど、それでも美しいものは止められない」と言って笑った。声などは特別に優れているわけではないが、そのタイミングと、特に、その発言の仕方は特別だった。

まとめ

作成された現代語訳を読むと十分に書かれた内容を知ることが出来ます。何度か同じ依頼を繰り返すと少しずつ違う意味を拾い出して表示してくれますので、どう読むかは・・・。原文のまま読むのとはやはり言葉のもつ響きやニュアンスがちがうので「訳文と原文両方を読んでみる」のがお薦めです。

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