【第230段】
雲は、
白き。紫。黒き雲、哀れなり。風吹く折の天雲。明け離るる程の、黒き雲の、漸う、白く成り行くも、いと、をかし。「朝に去る色」とかや、詩にも、作りけり。月の、いと明かき面に、薄き雲、いと哀れなり。
【第230段】
雲は、
白き。紫。黒き雲、哀れなり。風吹く折の天雲。明け離るる程の、黒き雲の、漸う、白く成り行くも、いと、をかし。「朝に去る色」とかや、詩にも、作りけり。月の、いと明かき面に、薄き雲、いと哀れなり。
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