【枕草子・原文】第216段 三条の宮に御座します

三条さんでうみやしますころいつ菖蒲さうぶ輿こしなどちてまゐ薬玉くすだままゐなどわかひとびと御匣殿みくしげなどくすだまして、ひめみやわかみやさせたてまついとをかしくすだまほかよりもまゐたるに、青刺あをざしといふ菓子ものを、ひとの、たるを、あをうすやうを、えんなるすずりふたきて、(清少納言)「これませしにさぶらへば」とて、まゐたれば、

(中宮定子)「みなひとはなてふやといそこころをばきみける

と、かみはしを、りて、たまるも、いと、めでたし

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