【枕草子・原文】第180段 村上の御時、雪の、

村上むらかみおほんときゆきの、いとたかう、たりけるを、やうに、らせたまて、うめはなして、つきいとかきに、(村上天皇)「これに、うため。如何いかがべき」と、兵衛ひやうゑ蔵人くらうどに、たりければ、(兵衛の蔵人)「せつげつくわとき」とそうしたりけるこそいみじう、させたまけれ。(村上)「うたなどには、つねなりをりたることなむがたき」とこそおはられけれおなひとを、御供ともにて、殿上でんじやうに、ひとさぶらはざりけるほどたたずませますに、びつけぶりの、ければ、(村上)「かれは、なにけぶり」とおはられければ、て、かへまゐて、

(兵衛)「わたつみおきがるるものれば海人あまつりしてかへるなりけり

そうけるこそをかしけれかえるりて、がるるなりけり

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