紫式部日記、和泉式部日記、更級日記、十六夜日記、枕草子、方丈記、徒然草
紫式部日記、和泉式部日記、更級日記、十六夜日記、枕草子、方丈記、徒然草をまとめて収めて下さっている本です。
はじめにそれぞれの解説が書かれています。どの伝文や注釈書を用いたかなども掲載して下さっているので、時代を遡って読んでみたいと思わされたり、
七人の著者の文を一冊の中にみることができるので、素人目にも七人それぞれが別人だと判る(気がする)といいますか面白かったり、
本文は古語のみですが、ほぼ全てにふりがなが付けられているので、躓かず音として読むことは出来るなど、嬉しい一冊でした。
江戸時代の枕草子
枕草子春曙抄
北村季吟が江戸時代(1667)に出した「注釈書付きの枕草子」これにより「枕草子」は誰でもが読めるものになったと。一般に広く「枕草子」として読まれて来たものは、この春曙抄と言われています。
春曙抄は海賊版も多く出回ったとのこと。こちらも海賊版と思われます。
くずし字の春曙抄を読むために
くずし字を読めるようになるには、くずし字で書かれた文を字母にした本と見比べながら読み、一つ一つの字を覚えていくのが良いとのことで奮闘。ただそれだけでは難しかったのですが、くずし字辞典で字の成り立ちを確認することで少し前進(しそうな気がしています)。
枕草子(春曙抄)/岩波文庫
岩波文庫さんの春曙抄は、北村季吟さんの春曙抄をくずし字から字母にして下さっている本で、本文のほか注釈部分も字母にして下さっています。くずし字の文に照らし合わせるための必須アイテムです。
枕草子の研究の過程や、作者についても残してくださっている本です。
くずし字用例辞典
いったいどうやって使うのものかと謎に思えていた『くずし字辞典』だったのですが、このタイミングで使うのかと感動。字を照らし合わせて、字母のくずし字を辞書で検索していくと似た形の文字を見付けることが出来ました。どこからが一つの字かも判らないでいたものが字に見えて来る(気がします)。この使い方が合っているものかは判りませんが、くずし字辞典も必須アイテムでした。
訂正増補・枕草子春曙抄
こちらも春曙抄をくずし字から字母にして下さっている本です。明治時代のもので、本文の脇に書かれていたものも、そのままの位置に書かれています。
くずし字の春曙抄と照らすに向きます。ふりがなは、ほぼありません。
作品別高校古典学習シリーズ『枕草子』
昭和43年のもの。大学受験の勉強にといったことが書かれています。
語句、文法などの解説、絵なども書かれています。
枕草子評釈
語句を検索出来るようにして下さっています。年表や系図なども。
※専門家ではない枕草子FANのお薦めです。枕草子にハマっていく過程で出会えた本です(^^)/