【枕草子・原文】第277段 ただ、あしたは、

ただあしたは、しもあらつるそらの、いとくらう、くもゆきの、くらるに、いとこころぼそく、だすほどく、しろもりなほいみじうるに、ずいじんほそやかに、美々びびしきをのこの、からかさして、そばかたなるいへよりふみを、たるこそをかしけれいとしろ陸奥国みちのくにかみしろしきむすたるうへに、わたけるすみの、ふと、こほければ、すそうすたるを、たれば、いとほそく、きて、むすたるまきは、細々こまごまくぼたるに、すみの、いとくろう、うすく、くだりせはに、うらうらみだたるを、かへし、ひさしうこそなにごとならと、よそにて、たるも、をかしけれほほむところは、いとゆかけれど、とほたるは、くろなどばかりめりおぼゆるかしひたひがみながやかおもやうひとの、くらほどに、ふみともほども、こころもとおけを、はさ、たどたどしに、たるこそをかしけれ

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