【枕草子・原文】第179段 雪の、いと高く

ゆきの、いとたかくはらで、うすらかにたるなどは、いとこそをかしけれ。またゆきの、いとたかく、たるゆふぐれれより、はしちかう、おなこころなるひとふたみたばかり、をけなかゑて、ものがたりなどするほどに、くらぬれば、此方こなたには、ともに、おほかたゆきひかりいとしろう、たるに、ばしして、はひなど、すさびて、あはなるも、をかしきも、はするこそをかしけれ。
(清少納言)「よひも、らむ」とおもほどに、くつおとちかこゆれば、(清)「あやし」とだしたるに、ときどきやうをりおぼく、ゆるひとなりけり。(沓音の主)「ゆきを、に、とおもこえながら、なんでふことに、さはり、に、らしる」よしなど、ふ。「ひとを」などやうすぢらむかしひるよりつることどもを、はじめて、よろづことを、わらひ、円座わらふだだしたれど、かたかたあしは、しもながらるに、かねおとの、こゆるまでにぬれど、うちにも、にも、ことどもは、おぼゆる。れのほどに、かへるとて、(沓音の主)「ゆきなにやま」と、ずんたるは、いとをかしものなり。をんなかぎりしては、も、かさざらましを、ただなるよりは、いと、をかしう、たるありさまなどを、はせたる

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