原文で読むための枕草子

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【枕草子・原文】第147段 正月十日

正月むつき十日とをか、空そら、いと暗くらう、雲くもも、厚あつく見みえながら、さすがに、陽ひは、いと気け清ざやかに照てりたるに、似非えせ者ものの家いへの後うしろ、荒あら畑はたけなど言いふ物ものの、土つちも麗うるはしう直なほからぬに、桃ももの木
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【枕草子・原文】第241段 雪、高う降りて、

雪ゆき、高たかう降ふりて、今いまも、猶なほ、降ふるに、五ご位ゐも四し位ゐも、色いろ麗うるはしう、若わかやかなるが、上うへの衣きぬの色いろ、いと清きよらにて、革かはの帯おびのかたつきたるを、宿直とのゐ姿すがたに、ひきはこへて、紫むらさきの指さ
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【枕草子・原文】第243段 唯過ぎに、過ぐるもの

唯ただ過すぎに、過すぐるもの、帆ほ、上あげたる舟ふね。人ひとの齢よはひ。春はる、夏なつ、秋あき、冬ふゆ。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!! 《メモ》古文の基本事項のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第195段 物語は、

物語ものがたりは、住吉すみよし、宇津保うつぼの類るい。殿との移うつり。月つき待まつ女をんな。交かた野のの少せう将しやう。梅うめ壺つぼの少せう将しやう。人ひと目め。国くに譲ゆづり。埋むもれ木ぎ。道心だうしん勧すすむる。松まつが枝え。狛こま野の
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【枕草子・原文】第314段 言ひ難き物

言いひ難にくき物もの、人ひとの消息せうそこ、仰おはせ事ごとなどの多おほかるを、序ついでのままに、始はじめより、奥おくまで、いと言いひ難にくし。返かへり事ごと、又また、申まうし難にくし。恥はづかしき人ひとの、物もの、致おこせたる返かへり事ごと
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【枕草子・原文】第154段/胸、潰るる物、

胸むね、潰つぶるる物もの、競くらべ馬むま、見みる。元もと結ゆひ、縒よる。親おやなどの、心ここ地ち悪あしうして、例れいならぬ気け色しきなる。増まして、世よの中なかなど、騒さわがしき頃ころ、万よろづの事こと、覚おぼえず。又また、物もの言いはぬ児

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