原文で読むための枕草子

原文で読むための枕草子

【枕草子・原文】第180段 村上の御時、雪の、

村上むらかみの御おほん時とき、雪ゆきの、いと高たかう、降ふりたりけるを、楊やう器きに、盛もらせ給たまひて、梅うめの花はなを押さして、月つき、いと明あかきに、(村上天皇)「此これに、歌うた、詠よめ。如何いかが、言いふべき」と、兵衛ひやうゑの蔵
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【枕草子・原文】第266段 悪き物は

悪あしき物ものは、言葉ことばの文字もじ、怪あやしく使つかいたるこそ有あれ。ただ、文字もじ一ひとつに、怪あやしくも、貴あてにも、賎いやしくもなるは、如何いかなるにか有あらむ。然さるは、斯かう思おもう人ひと、万よろずの事ことに優すぐれても、え有
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【枕草子・原文】第133段「九月ばかり、夜一夜」

九月ながつきばかり、夜一夜よひとよ、降ふり明あかしたる雨あめの、今朝けさは、止やみて、朝あさ陽ひの、華はなやかに差さしたるに、前せん裁ざいの菊きくの露つゆ、零こぼるばかり、濡ぬれかかりたるも、いと、をかし。透すい垣がい、羅ら文もん、薄すすき
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【枕草子・原文】第155段 うつくしき物

うつくしき物、瓜うりに書かきたる稚児ちごの顔かほ。雀すずめの子この、鼠ねずみ鳴なきするに、踊をどり来くる。又また、べになど付つけて据すゑたれば、親おや雀すずめの、虫むしなど、持もて来きて、含くくむるも、いと、労らうたし。三みつばかりなる、稚
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【枕草子・原文】第123段「哀れなる物」

哀あはれなる物もの、孝かう有ある、人ひとの子こ。鹿しかの音ね。良よき男をとこの若わかきが、御嶽精進みたけさうじしたる。隔へだて居ゐて、打うち行おこなひたる暁あかつきの額ぬかなど、いみじう哀あはれなり。睦むつましき人ひとなどの、目め、覚さまし
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【枕草子・原文】第191段「寺は」

寺てらは、壺坂つぼさか。笠置かさぎ。法輪ほふりん。高野かうやは、弘法こうぼふ大師だいしの御住すみかなるが哀あはれなるなり。石山いしやま。粉川こかは。滋賀しが。 『枕草子・目次』のページはこちら!!

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