【枕草子・原文】第266段 悪き物は

あしものは、
言葉ことば文字もじあやしく使つかたるこそれ。ただ、文字もじひとあやしくも、あても、いやしくもなるは、如何いかなるるは、おもひとよろずことすぐれても、かしいづれを、き・とは、るにとも、ひとただおぼるも、めりなんことひて、「ことさせ」と「ふ」を、「」のうしなひて、ただ、「むずる」「さといで」などへば、やがて、いとわろろし。して、ふみきては、べきにもあらものがたりこそしうきなどれば、く、つくひとさへ、いとほけれ。「なほす」「ぢやうほんのまま」など、きつけたるいとくちし。くる、など、ひともあり。「もとむ」とことを「」と、みなめりいとあやしきことを、をとこなどは、わざと、つくろはで、ことさらふは、しからこともてつけてふが、こころおとことなり

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