原文で読むための枕草子 【枕草子・原文】第255段 万の事よりも 【第255段】 万よろづの事ことよりも、情なさけけ有ある事ことは、男をとこは、更さらなり、女をんなもこそ、めでたく覚おぼゆれ。無む気げの言こと葉ばなれど、切せつに、心こころに深ふかく入いらねど、いとほしき事ことを「いとほし」とも、哀あはれ 原文で読むための枕草子
原文で読むための枕草子 【枕草子・原文】第四段 異事なる物 【第四段】異事ことことなる物もの。法師ほふしの言葉ことば。男をとこ女の言葉ことば、下種げすの言葉ことばには必かならず文も字じ余あまりりしたり。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!! 原文で読むための枕草子
原文で読むための枕草子 【枕草子・原文】第三段 正月一日は 【第三段】 正月一日むつきついたちは、増まいて、空そらの景色けしき、うらうらと、珍めずらしく、霞かすみみ込こめたるに、世よに有ありと有ある人ひとは、姿すがた・容貌かたち、心殊こころことに繕つくろひ、君きみをも、我わが身みをも、祝いはひなど為 原文で読むための枕草子
原文で読むための枕草子 【枕草子・原文】第258段 嬉しき物 【第258段】 嬉うれしき物もの、 未まだ見みぬ物語ものがたりの、多おほかる。又また、一ひとつを見みて、いみじう懐ゆかしう覚おぼゆる物もの語がたりの、二ふたつ、見み付つけたる。心こころ劣おとりする様やうも、有ありしか。 人ひとの、破やり捨す 原文で読むための枕草子
原文で読むための枕草子 【枕草子・原文】第158段 見るに、異なる事無き物 【第158段】見みるに、異ことなる事こと無なき物ものの、文字もじに書かきて、事事ことことしき物もの、覆盆子いちご。鴨頭草つゆくさ。芡実みずぶき。胡桃くるみ。文章博士もんじやうはかせ。皇后宮くわうごうぐうの権大夫ごんのだいふ。楊梅やまもも。虎 原文で読むための枕草子