【枕草子・原文】第21段 生ひ先無く

さきく、忠実まめやかに、似非ざいはひなど、たらひとは、いぶせくあなずらはしく、おもられて、なほべからひとむすめなどは、じらはなかありさまも、ならまほしう内侍ないしなどにても、しばし、ばやこそおぼゆれみやづかへするひとをば、あわあわしう、ろきことおもたるをとここそいとにくけれに、も、またことかしけまくかしこき、まへをはじめたてまつかんだち殿でんじやうびとろくにようぼうさらにもひとは、すくなくこそにようぼうずんども、さとより、ものども、をさかはやうどたびしかはらふまで、何時いつかは、れを、かくたり殿とのばらなどは、いとしもれも、かぎりは、。「うへ」などひて、かしづたるに、こころにくからおぼことわりなれど。内侍ないし次官すけなどひて、をりをり内裏うちまゐり、まつり使つかひなどに、たるも、おもたしからる。て、もりたるひとは、いとし。りやうの、五節ごせちなど、だすをりりとも、いたひなび、ことひときなどはと、こころにくきものなり。

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