【枕草子・原文】第106段 御方々、公達

方々かたがた公達きんだち上人うへびとなど、御前おまへに、人多ひとおおくさぶらへば、ひさしはしらに、かりて、にようばうものがたりしてたるに、ものを、げ、たまわせたるけてれば、(中宮定子)「おもべしいなだいいちならずは、如何いかが」と、たま
御前おまへにて、物語ものがたりなどするついでにも、(清少納言)「すべて、ひとには、いちおもずは、さらに、なにただいみじうにくまれ、られさんにては、いちにてを、」などへば、(女房)「いちじようのりなり」と、ひとびとわらことすぢめりふんでかみたまはりたれば、(清少)「九品蓮台くほんれんだいなかには、ぼんふとも」ときて、まゐらせたれば、(中宮)「に、おもくんじにけりいとろしつることは、こそ」とのたまはすれば、(清少)「ひとしたがひてこそ」とまうす。(中宮)「れが、ろきかし。「だいいちひとに、またいちおも」とこそおも」と、おほらるるも、いとをかし

《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました