原文で読むための枕草子

原文で読むための枕草子

【枕草子・原文】第108段 常よりも異に聞こゆる物

第108段 常つねよりも異ことに、聞きこゆる物もの、元三ぐわんさんの、車くるまの音おと、鳥とりの声こゑ。暁あかつきの咳しはびき、物ものの音ねは、更さらなり。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第207段 良く炷き染めたる薫物の

第207段 良よく炷たき染しめたる薫物たきものの、昨日きのふ、一昨日をととひ、今日けふなどは、打うち忘わすれたるに、衣きぬを、引ひき被きたる中に、煙の残りたるは、今いまのよりも、めでたし。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!
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【枕草子・原文】第206段 五日の菖蒲の

第206段 五日いつかの菖蒲さうぶの、秋あき、冬ふゆ、過すぐるまで有あるが、いみじう白しろみ枯かれて、怪あやしきを、引ひき折をり、上あげたるに、其その折をりの香、残のこりて、香かかへたるも、いみじう、をかし。
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【枕草子・原文】第205段 いみじう暑き頃

第205段いみじう暑あつき頃ころ、夕涼ゆふすずみと言いふ程ほどの、物ものの様さまなれど、おぼめかしきに、男をとこ車ぐるまの前さ駆き追おふは、言いふべき事ことにも有あらず、直ただの人ひとも、後しりの簾すだれ、上あげて、二人ふたりも、一人ひとり
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【枕草子・原文】第103段 あさましき物

【第103段】あさましき物、挿櫛さしぐし、磨みがく程ほどに、物ものに障さへて、折をれたる。車くるまの、打うち返かへされたる。然さる、大おほのかなる物ものは、所ところ狭せく、久ひさしくなどや有あらむ、とこそ思おもひしか。唯ただ、夢ゆめの心ここ
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【枕草子・原文】第62段 人の家の前を渡に

【第62段】 人ひとの家いへの前まへを渡わたるに、侍さぶらひめきたる男をのこ、土つちに居をる者ものなどして、男子をのこごの、十とをばかりなるが、髪かみ、をかし気げなる、引ひき延はへても、捌さばきて垂たるも、又また、五いつつ・六むつばかりなる

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