【枕草子・原文】第282段 雪、いと高く降りたるを 原文で読むための枕草子 2024.03.192024.04.15 雪ゆき、いと高たかく、降ふりたるを、例れいならず、御み格かう子し、参まゐらせて、炭す櫃びつに、火ひ、熾おこして、物もの語がたりなどして、集あつまり、候さぶらふに(中宮定子)「少せう納な言ごんよ、香かう炉ろ峰ほうの雪ゆきは、如い何かならむ」と、仰おほせられければ、御み格かう子し、上あげさせて、御み簾す、高たかく、巻まき上あげたれば、笑わらはせ給たまふ。人ひと々びとも「皆みな、然さる事ことは知しり、朗う誦たなどにさへ訡うたへど、思おもひこそ寄よらざりつれ。猶なほ、此この宮みやの人ひとには、然さるべきなンめり」と言いふ。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!