【枕草子・原文】第319段 或る所に

ところに、なかきみとかけるひともとに、きんだちにはらねども、こころいたたるものに、はれ、こころせなどひとの、がつばかりに、きて、ありあけつきの、いみじうりて、おもしろきに、(男)「ごりおもられむ」と、ことつくくして、に、(女)「いまは、らむと、とほおくほどに、えもえんなるほどなり。づるやうせて、かへり、たてじとみたるかげかたに、ちて、(男)「なほさまも、おもふに、(女)「ありあけつきも」と、ひて、しのぞきたるかみの、かしらにも、すんばかりかりて、ともたるやうなるつきひかりもよほされて、おどろるるここければ、やをらけりこそかたしか

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