【枕草子・原文】第114段 関は、 原文で読むための枕草子 2024.03.22 関せきは、逢坂あふさかの関せき。須磨すまの関せき。鈴鹿すずかの関せき。くきだの関せき。白しら河かはの関せき。衣ころもの関せき。ただこえの関せきは、はばかりの関せきと、譬たとしへ無なくこそ覚おぼゆれ。横よこ走ばしりりの関せき。清きよ見みが関せき。見みるめの関せき。よしなよしなの関せきこそ、如い何かに思おもひ返かへしたるならむと、いと、知しらまほしけれ。其それを、勿な来こその関せきとは、言いふにや有あらむ。逢あふ坂さかあなどをまで、思おもひ返かへしたらば、侘わびびしからんかし。足あし柄がらの関せき。 《ご案内》『枕草子・目次』のページはこちら!!