【枕草子・原文】第155段 うつくしき物

うつくしき物、
うりたる稚児ちごかほすずめの、ねずみをどる。また、べになどけてたれば、おやすずめの、むしなど、くくも、いとらうたしばかりなる稚児ちごの、いそぎて、る、道、いと、ちひさきちりなどの、けるを、ざといとをかしなりをよびらへ大人おとななどたるいとうつくあまたるちごかみおほたるを、きはらで、かたぶものなどる、いとうつくたすきたるこしかみの、しらう、をかしなるも、うつくおほはあら殿上でんじやうわらはさうられて、ありくも、うつくしをかしなる稚児ちごの、あからさまいだうつくしむほどたるも、らうたし。ひひな調てうはちすうきのいとちひさきを、いけよりる。あふひちひさきも、いとうつくしなにも、なにも、ちひさきものは、いと、うつくし。いみじうたるちごふたばかりなるが、しろう、うつくしきが、ふたあゐうすものなど、きぬながたすきあげたるが、るも、いとうつくしここのとをばかりなるをのこの、こゑおさなて、ふみたるいと、うつくし。にはとりひなあしだかに、しろう、をかしきぬみじなるさまして、ひよひよと、かしがましく、きて、ひとしりありくも、またおやもとありく、るも、うつくしかり舎利さりつぼ撫子なでしこはな

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